NEWS & EVENT
お知らせ・イベント情報
継続的な開発案件をビジネス強化に結び付けたい – 開発パートナー事例:株式会社アスネット
2021年09月10日
—
- Hexabaseの活用で、第1フェーズの開発期間を6ヵ月 → 3ヶ月に短縮
- データベース設計の手戻りや、外部サービスの切り替えにも柔軟に対応
- 独自フロントエンドパッケージで、フロントエンドのローコード開発を目指す
—
2020年、株式会社アスネットは、建設施工会社の工事予実管理システムを開発した。お客様は、これまでシステム導入の経験がなく、プロジェクト開始時点では社内業務のIT化のイメージも明確でなかった。そこで、最初にざっくりと要件定義をおこなって、複数フェーズに渡って機能拡張を繰り返していく、アジャイル型の開発手法を採用した。
このシステムにHexabaseを利用したことで、データベース設計の手戻りや、外部サービスを利用した帳票出力の切り替えも、最小限で対応できた。また、第1フェーズの開発期間も、Hexabaseがなければ6ヵ月程度かかるところを、約3ヶ月で終わらせることができた。
アスネットは、このように長期的な関係を構築するお客様を増やしていくことで、人材育成の強化やビジネスの安定成長に結び付けていきたいと考えている。
開発したシステム:建設施工会社向け工事予実管理システム
フロントエンド開発の工夫
ローコード開発できる、独自のフロントエンドパッケージを整備
- データベース項目に合わせて、動的に項目を表示
- 関連付けに合わせて、ヘッダー・明細を自動設定
開発プロジェクト
解決策
- プロトタイプを用意して、使用感を確かめながら進める
- 開発を複数フェーズに分けて、機能拡張を繰り返す手法を採用
Hexabaseを利用した効果
株式会社アスネットの技術部でマネージャーを務める石丸俊太郎氏に、Hexabaseを採用した効果について詳しく聞いた。
「Hexabaseを利用することで、開発期間を大きく短縮することができました。通常なら6ヵ月程度かかるシステムが、3ヶ月ほどで開発できました。
また、データベース設計に手戻りが発生しましたが、Hexabaseが設定ベースで柔軟にデータベースを修正できたおかげで、大きな手戻りを回避できました。
さらに、お客様から追加の追加要望にも柔軟に対応できました。第1フェーズで作ったシステムを現場に見せたところ、PDF帳票だけでなく、Excelファイルでも出力して欲しいとリクエストがあったのです。
Hexabaseは、外部サービスをアクションスクリプトという拡張機能で連携することができますが、ここを修正するだけで外部サービスを切り替えることができました」
システム開発会社としてHexabaseを評価したポイント
「まず、保守開発が長いお付き合いになり、客様と長期の関係を気付けるはとてもありがたいことだと思います。
いままでの案件は初期開発だけなので、導入した後、どのように使って、どういう要望が出て、どう対処するのか見えにくくなっていました。
お客様のシステム開発の伴走者になることで、システムのライフサイクルを理解して、お客様の折々のニーズを理解していくことで、アスネットの力をどのように活かせるか学ぶことができました。
また、保守開発がコンスタントにあることで、若手や新人エンジニアの育成にも継続的に取り組んでいく体制が整えやすくなりました。
初期開発は、どうしてもスケジュールに追われているので、技術レベルが満たないエンジニアをいれるのは簡単ではありません。保守開発であれば、ある程度余裕もあるので、新人や若手を入れやすくなるというメリットがあります。人材を育てる環境を整備できれば、私たちの技術力を中長期的に強化することにつながるはずです。
さらに、この開発をキッカケに、フロント側もベースパッケージを作って、それを案件ごとにカスタマイズしていくという方針を取ることにしました。
結局、フロント側をフルスクラッチしていると、個別のローカルのシステムを作っていくことになります。フィールドをポンポン配置していったほうが、開発プロジェクトとしては楽になりますが、効率化や品質向上は期待できません。
そこで、先を見すえて、動的にフィールドを配置するような機能をもったフロントエンドパッケージを、私たちの強みにしていきたいと考えています。
それから、Hexabaseを活用することで、いろいろなクラウドサービスを統合していける点も評価しました。様々なクラウドサービスを使いながら、プラットフォームを構築していこうという開発手法を積極的にとっていきたいと思います。
これからのシステム開発会社は、いろんなクラウドサービスやローコード・ノーコードツールなどをとりまとめて、ソムリエのように提供していくスタイルになると思います。
Hexxabaseは、その中核になるサービスです」(石丸氏)