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#可用性 – 知ったかテックワード!君もIT博士
2021年10月04日
可用性(Availability)は、システムが安定的に稼働できる能力を示す言葉だよ。
「Avail」は「利用する」「役立つ」という意味だから、「Availability」は役立てる能力になる。
可用性は、システム品質と情報セキュリティの分野の用語だけど、分野によって少し意味が異なっている。
システム品質の可用性
システム品質では、可用性に信頼性・保守性を含めたものをRASと呼ぶ。
- 信頼性:Reliability(リライアビリティ)、故障や停止の起こりにくさ
- 可用性:Availability(アベイラビリティ)、稼働率の高さ、停止時間の短さ
- 保守性:Serviceability(サービサビリティ)、障害復旧やメンテナンスのしやすさ
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では、可用性を例を上げて考えてみよう。
月30日間は稼働し続けなければならないシステムで、1日だけ部品交換で止まった場合と、10日間も修理と点検で停止した場合があったとしよう。前者は可用性が高い、後者は可用性が低いってことになる。
- 1日停止:可用性が高い。稼働率 = 96.7%
- 10日停止:可用性が低い。稼働率 = 66.7%
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特に、高い可用性を持つ情報システムを、高可用性システム(High Availability System)なんて呼ぶよ。
可用性と信頼性の関係
可用性と信頼性は、同じことを言っているように感じるかもしれない。確かに、信頼性が高く故障が少なければ、可用性も高くなる。でも、システムを冗長化していたり、影響を局所化できていれば、システムの一部が故障しても予備機に切り替えることで全体としては動作を続けられる。これをフェイルオーバーと呼ぶ。
だから、可用性を高めるためには、無闇に信頼性とコストの高い部品を集める必要はない。ある程度は信頼性が低い構成要素でも、冗長化などのシステム構成で可用性を高めることができるんだよ。
情報セキュリティの可用性
可用性は、情報セキュリティ分野にも登場する。
情報セキュリティでは次の3つを情報管理の3原則と呼んでいる。
- 機密性:Confidentiality(コンフィデンシャリティ)、不正なアクセスができない状態
- 完全性:Integrity(インテグリティ)、データが正確かつ最新で、欠けがない状態
- 可用性:Availability(アベイラビリティ):アクセス権限を持つ人が、必要なときに利用可能な状態
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3つの頭文字を取ると、CIAとなるので分かりやすいね。
情報セキュリティでは、この3つをバランスよく守ることが重要なんだ。機密性を高めるために、必要な人もアクセスが不便になったら意味がないからね。
おまけのコント
帽子にジャンパー姿のMCカエルとMCウサギ。
マイク片手にラップをはじめる。
MCカエル:
Yo! Yo! 可用性!!
Yo! Yo! 可用性!!
きのうは使えたメインシステム
今日から始まるメンテナンス
ビジネスがフリーズ。動いてよプリーズ
気がつく上司(ヤツ)。すぐやれの圧(アツ)
MCウサギ:
エクセル使えるヤツ、まじ最強
アクセルふかせて、今すぐハッスル!
MCカエル:
やる気はないけど、あるよなフリして
あきらめなければ、夢かなう
MCウサギ:
それ、可能性ッ
MCカエル:
信じるのオレ!禁じるのダレ?
明日からマジ本気だす、Yo!
明日は明日の風が吹く。Ah Yeah!
MCウサギ:
Say! カヨーセイッ!!
(観客):
可用性!!
MCウサギ:
Yo! カヨーセイッ!!
(観客):
可用性!!
MCカエル:
システムの可用性、不完全な可能性。
後は野となれ山となれ。Check it out !!
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